能楽の舞台で使用される作り物についてご説明します。
井戸(いど)
井戸の作り物で、薄が手前につけられているのは「井筒」に用いります。
薄の位置や井戸の高さは、流儀や演出によって様々。
薄を付けず、紅段を巻いて華やかにしたものは、「玉井」に用いられます。
萩屋(はぎや)
竹で骨組みを作り、中に人が一人入れる大きさに設えます。
四方を柴のついた戸で囲い、その粗末な感じがあばら家や寝室を表すのに用いられれます。
また、天井部分に藁屋根を載せたものは、藁屋と呼ばれます。
羯鼓台(かっこだい)
羯鼓をのせて演奏するための木製朱漆塗りの台。